2018年07月31日

どこにいてもやることはいっしょ

「どこにいてもやることはいっしょ」

先週は勝手にお休みしてしまい、申し訳なかったです。
バタバタしてました(汗)。

さて、いよいよ最後の投稿・・・。最後は何がふさわしいか、ずっと考えていました。
色々と考えましたが、やはり、このブログのタイトルにもある通り、自分が一番勇気づけられた言葉で締めくくるのが一番だろうと思いました。

それは、ハワイでの研修中、私を指導してくれてた恩師からの言葉です。

「大橋!! いいか、どこにいてもやることは一所(同じ)だからな・・・」

研修を終えて、日本へ帰るときに言われました。
たったこれだけですが、今でもずっと心に残っています。

つまり、どんな場所、どんな環境であっても、やることはいっしょ。
まずはその時、今、自分が置かれている状況で一所懸命になって頑張ること。
そうすれば、その頑張った分は必ず自分の身になると言います。

人生、遠回りするのが返って近道なのかもしれませんね。

では、皆さん、本当に今までありがとうございました。
おかげで有意義な時間を過ごせました。
心から感謝しております。


P.S.先日の台風の影響でお寺の前にあるウコン桜が根こそぎ倒れてしまいました。ショックですが、自然の力はすごいですね。

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山に囲まれ自然豊な 曹洞宗 宝国山 養円寺
住所:〒443-0012愛知県蒲郡市相楽町上ミ6
TEL:0533-59-8171
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2018年07月16日

挨拶・・・相手へのいたわりの気持ち

挨拶・・・相手へのいたわりの気持ち」

暑い日が続いております。熱中症になってもおかしくないぐらい暑いですね。
水分補給を忘れずにして下さいませ。

さて、先日研修会にて「挨拶」について学んだ。
そもそも挨拶は一挨一拶=一問一答と言って、特に禅家では問答を交わして相手の悟りの深浅を探ることから来ているという。よって、本来呼びかけや合図と言った意味ではないのである。
例えば、
おはようございます・・・朝早くからご苦労様です。
こんにちは、こんばんは・・・そのあとにつづく時候やご機嫌伺いを省略した言葉(今日はあついですが、体調いかがですかなどなど)
おやすみなさい・・・今日ご縁によって巡り会えた相手にそろそろおやすみなさい

など、どれも相手へのいたわりの気持ちが入っています。
普段、何げなく使っている言葉でも、こんな意味が含まれていたんですね。
自分も新しい発見で、これからも挨拶は気持ちよくしていこうと思えました。

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2018年07月09日

光陰矢の如し

「光陰矢の如し」

見ていただいてる方には全く関係ないのだが、明日は私の誕生日。
早いもので、もう39才になります。
ただ、子どものころは30才、40才というとかなりオジサンのイメージがありましたが、いざ自分がなってみると不思議とオジサンという気持ちはなく、精神的にも子供のままでまだまだいけるという感じです(笑)。
ただ、体と記憶力は結構ガタが来ているようにも感じますが(汗)。

こんな感じで自分も年を重ねるごとに時間の経過が早く感じ、生きていられることの有難さを忘れがちになってしまいます。
誕生日の日は一度立ち止まって人生を振り返ってみようと思っています。
何か新しいことをやってみるのもいいかもしれませんね。
それにしても、時が経つのが早い・・・。


※ブログを見てくださっている方へ
突然のことで申し訳ないのですが、一身上の都合により今月いっぱいで閉じさせていただきます。
まことに勝手なこととは思いますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
今まで応援してくださり、本当にありがとうございました。
自分自身も続けていけないのは残念でなりませんが、大変勉強になるひと時を過ごさせていただきました。
とはいえ、今月いっぱいまではまだ更新しますのでよろしくお願いします。

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2018年07月03日

放下著・・・、余計な考えは捨てなさい

「放下著・・・、余計な考えは捨てなさい」

仏教には放下著、すべて捨てなさい、手放しなさいという言葉があるが、そう思えば思うほど余計考えてしまう今日この頃です。
自分は登山が好きなのですが、年々正直結構キツイと感じて来ています。歳も歳だから今年で止めようと思っているのだが、欲張りなことにあの景色はみたいなと感じています。
この「歳だから・・・」という考えが無ければ心から登山を楽しむことができるのですが・・・。放下著できてない自分がここにはいます(苦笑)

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2018年06月25日

スポーツで一番学べること

「スポーツで一番学べること」

ワールドカップのサッカー・・・、見てますか??盛り上がってますよね。
私も初戦は見逃してしまったものの昨日の二回目の試合は見ました(お陰で寝不足ですが(笑))。
勝てた試合だったのかもしれませんが、引き分けでも本当に良い試合でした。

やはり、スポーツの楽しいところは最後まで何が起きるか分からないと言った点でしょうか・・・。
時には本当に心打たれる場面があります。
私が高校生の時に、友人の父がよく語って教えてくれたことがあります。

「スポーツで一番学べることって何か分かるかい?」
「それはな、最後まであきらめないことだ。あきらめずに頑張ることがどれだけ大変か・・・、でも、その大切さが分かるのがスポーツだ」

こう教えてくれました。自分も小学、中学と卓球をしてきたので、本当にその通りだ!!っと納得したものです。

そもそも、この「あきらめずに」と言う言葉、実は仏教の「あきらめる」から来たとも言われています。
「あきらめる」と聞くと悪く思うかもしれませんが、仏教ではとても重要な意味合いを示しています。
もう少し砕いていうと、「あきらかにみる」と書けば気づく方もいることではないでしょうか。

そう・・・。正しく物事を見て、明らかにしていく努力していくことという思いが、この「あきらめる」には入っています。
そう思うと、現代のあきらめるという意味にも非常に納得がいきますよね。だって、それまでにはいろいろな葛藤だったり、決断だったりがありますからね。
「あきらめる」にしても「あきらめない」にしても、努力は大事なのですよね。

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2018年06月18日

提案は宝

「提案は宝」

ある某レンタカー会社で働いている方がこうおっしゃっていました。

「いままでは、昔からの流れで仕方ないとは思っていたが、案や意見があるとそれを社長さんに通さないといけないのが何とも苦痛であった。しかし、今年度から社長さんが若い方に変わり、会社の雰囲気がガラっと変わった。案や意見があると”それはいいね、是非やろう”とか逆に社長さんも”そのやり方は知らなかった。丁寧に教えてくれてありがとう”などというようにとても色々なことを提案しやすくなった。今ではお客様の電話対応も楽しみでありません!!」

昔のやり方が悪いと言い切るのは難しいのだが、ただ、社長さんがかわり、会社の中の場の雰囲気が変わったら、こうも皆のやる気が変わり、会社の収入も上がるのか・・・とその方も驚いていました。

私自身、あまり世間一般の会社のことはよく分かりませんが、ただ、確かに社長さんと社員の間に厚い壁があったら、せっかくの良い案も伝わりづらくなってしまいますものね・・・。お互いがお互いの意見を尊重し合って、協力し合いながら働くことが大事なんだなぁ・・・と少し心打たれました。

そういった点に関しては、お寺と檀家さんと言う立場も似ているところがあるのかもしれませんね。

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2018年06月11日

やさしい行いはやさしい気持ちになれる

「やさしい行いはやさしい気持ちになれる」

先々週の話である。とある出先の店で自分が忘れ物をしてしまったのだが、そこで親切にして下さった体験をしました。
その忘れ物に気づいたときには、私はもう家にいました。店に電話しても無いと言われたのだが、当日は他の店にも行ったことを告げたら、なんと店側がそのご近所の店に聞いてくれて、折り返し自分に電話をくれたのです。
普通ですと、精々いくら親切心とはいえ、「そのお店の番号をお教えしますので、自分でかけて確認してください」なのでしょうが、そのお店の方はかわりに連絡をしてくれたのです。

でも、自分はさらにここからの親切心に心打たれました。
「もしもし、そちらの店に忘れ物ありましたよ。預かっております。でも、どうしましょう・・・」
正直、自分もこと時、有ったところで取りにも行けないしどうしようと思ってました。
ちょっと間があってから、
「着払いで郵送って形もできますが、それだと返って高くついてしまうので、小切手かなにかでお送りしましょうか??」
また自分が考えていると
「でも・・・、せっかく買われたなら、食べたいですよねぇ・・・。」
「ええ。はい。それはもちろん」
「そうですよね・・・。じゃぁ、分かりました!!お送りします。」
そういって、送ってくれたのです。

お店に行った時も、上手く言えないのですが、なぜか「すごく親切な方々だなぁ」と感じました。
でも、そのときはなぜかというのは分かりませんでした。
しかしながら、今は何となくわかるような気がします。
それは、お店側という立場ではなく、お客様の目線に立って接してくれていると言うこと。つまり、相手の気持ちになって考え、接してくれていると言うことです。

やさしい行いというのは、された側も何ともやさしい気持ちになれるのですね。
”相手の気持ちになって考えてみる”
常に心掛けていたいものですね。

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2018年06月04日

先月の研修発表会にて

「先月の研修発表会にて」



先週は勝手にお休みしてしまい、申し訳ありませんでした。
今日はちょっとしたご紹介です。
皆さん、上記の写真何だか分かりますか?
先月の研修発表会にて、あるお寺さんが紹介されました。

正解は・・・、点字の『般若心経』だそうです。
目の見えない人にも読めるようにということだそうです。

今はこういったのもあるんだなぁっと自分自身感心したのでちょっとご紹介させていただきました。
これからはお寺も幅広い視野で物事を見ていくことがより大切になってくるのですね。

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2018年05月21日

人はやっぱり人間

「人はやっぱり人間」

皆さんは教誨師と言う言葉をご存知でしょうか?
大杉連さんが最後に残した作品でもあるのできっと耳にされた方も多いのではないでしょうか。
調べてみると、宗教家(おもに僧侶)が刑務所の受刑者に対して、お説教をすることと、宗教家によらない教誨師と大きく分けて二つあるみたいである。

先週、愛知県の僧侶で教誨師をされている方の話を聞くことができた。
そもそも教誨とは、教えさとすことをいい、心を開いてもらうことを第一としているという。
そう言ったこともあるのか、この話の中では宗教を受刑者に無理やり教え込むのではなく、”宗教の自由を与える”と表現していた。
はじめはこの”宗教の自由”という意味がよく分からなかったが、話の最後によくわかった気がする。
それが最後に話されたこの話である。

ある日、刑務所内で教誨師の葬儀をしたときのことである。
この教誨師というのが、結構受刑者にも色々ズバッとと言う方だったらしく、ときどき受刑者とも言い合いになっていた方である。
そのような方の葬儀が行われたときのことである。
それまで難癖つけて、人を物としてしかみれなかった受刑者が、こういったと言う。
「和尚さん、やっぱり葬儀はやるべき。なぜなら、この人を最後に葬儀によって見送ることができて、本当に良かった・・」

お気づきでしょうか。本人も気づかないうちに”人”と言いているのです。
そう・・・。宗教の自由というのは押し付けるのではなく、自ずと本人も気づけばすでに変わっていることを指していたのである。
と同時にこの「人として見る、人として見送る」というのは今の世の中にも重く問われているようにも感じさせられました。

人はやっぱり人間なのですよね。こういった相手を思う気持ちも人間だからこそ生まれてくるものなんですよね。
人間対人間の関係が今は崩れているようにも感じます。

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2018年05月14日

怒ると叱るは違う

「怒ると叱るは違う」

先週の引き続きで、もう一つはこの言葉です。
この言葉自体は以前にも出したことがあるとは思うが、今回は子ども(特に小さい子)に対してのことです。
宮城県石巻市の保育園の園長と話をしていたのだが、最近の親子の問題に関しての話題が出た。

「自分は幼稚園の事務をしていながら、子供を叱るということがどうもできない。もし、結婚して自分の子供ができても叱る自信がないんだよね・・・」

こう悩みを話した。そうしたら、次のように返ってきた。

「いや、無理に叱らなくてもいいんだよ。最近の親は子どもが悪いことをすると、すぐ怒鳴りつけて、ひっぱたいたりする。そうなると、子どもはどうなるか分かるか?・・・、それはその時は”ごめんなさい”っと子どもは言うが、心から謝っているのはないんだ・・・。怒られるのが怖いから謝っているだけ。つまり、気持ちがないごめんなさいなんだよ・・・。」

さすがだな・・・、しっかりと園児を見ているのだなっと感じましたが、さらに続けて言われました。

「じゃぁ、そういった子が大きくなるとどうなるか・・・。常に親の顔をうかがうようになり、大人たちの見えないところで悪いことばかりするようになってしまう・・・。だから、親が感情で叱るのは本当に良くない。小さい子ならなおさら、そうだ。」

そういわれてみると、自分も最近、銭湯にて子どもが迷子になり、子どもが見つかった時に親がすごい勢いでひっぱたき、子どもに叱っているのを目にした。そこまでしなくても・・・と感じたのを覚えている。
そのことを話したら、さらに助言してくれた。

「それはね、親が間違っている。そういったときは、その子をちょっと自分の腿の上に座らせて、”怖かったよねぇ。でも、こっちも突然いなくなったから心配したんだよ。こっちも目を離しちゃったのは悪かったけど、なるべく親の近くいてね。分かった?”と注意すれば子供は素直だから”うん、分かった”って言うんじゃない。子供の立場から見れば、親を見失い、不安になり、怖かったと思うしね。」
そして、最後にこう一言残した。
「最近は、大人になり切れていない子供が子どもを面倒見ているようなもんだ・・・。」

皆が皆、一概にそうだとはいえないが、ただこう言った親子が多いのも事実です。
そういう自分も「悪いことをしたら、叱らなくてはいけない」とこのことだけにとらわれ過ぎてもいました。
大事なのは子供の立場にたって、子どもの目線で見てみるということです。

怒ると叱るの違い・・・、皆さんは分かりますか?
怒るは自分自身の感情、叱るは相手を思って叱るなのではないでしょうか?

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2018年05月07日

思ったことを行動に起こさなかったら、それは考えてないのと同じ

「思ったことを行動に起こさなかったら、それは考えてないのと同じ」

先週、京都のお寺にて住職になるための儀式が行われた。
私もお祝いに行かせていただきました。
そこには、永平寺修行時代の仲間も何人か来ていたのだが、昔話に花が咲いた。
今週と来週はその時に話したことを書いていこうと思う。
まず一つ目は、
「思ったことを行動に起こさなかったら、それは考えてないのと同じ」

永平寺の同期なので、本当に自分の悩みを昔のように話すことができた。
今現在のこと、将来のことを自分なりにはよく考えていて、安心していた。だが、話していて自分自身の甘さに気づかされた。
その新しく住職になられた方は、そこのお寺に入るなり、たった5年で、梅花講(ご詠歌塾みたいなもの)を立ち上げ、本堂も一から新しく建立し、また更にはその地区の青年会会長になり、海外寺院交流にも熱心に務めた。お寺に入る前からしっかりと自分自身で考えていたのだろうと思う。非常に行動力のある同期である。
その点自分はと言うと、お寺のことも幼稚園のことも、正直これからしっかりと務めていけるのか不安な点も多々ある。もちろん、そのお寺の状況やその地区の風習などでやり方は変わるのかもしれないが、彼と一番違うことは、考えたことを行動に移せているかどうかということである。

そこで、もう一人の仲間がこう言ったのである。
「こうへい、お前は甘い。こうへいは、しっかりと考えた上で不安なことが多々あると言うが、その考えたことを実践しているのか?いくらちゃんと考えていても、それを行動に移さなかったら、それは考えてないのと同じなんだよ」

非常に厳しいお言葉で、正直凹んでしまった。でも、その通り。考えているだけでは駄目。どんな形であれ、実践して初めて身になるのですよね。
実践しなくては・・・。


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2018年04月30日

人生、思い通りにならない

「人生、思い通りにならない」

仏教では、まず思い通りにならないことを知りなさいと言います。
それは何故か…、と言いますとそこに苦しみの原因があるからと言います。

先日月参りに行くと、子供の話になりました。
「私が結婚して学んだことは、こんなにも自分の思い通りにならないことなんだと知ったことです」と言われました。
マイナスのように聞こえますが、決してそうではありません。80歳の年配の方が続けて言いました。

「子どもができれば、毎日夜中に起こされ、よく寝不足になった。歩き回るようになれば、なったで手に取ったものをすぐ口にするし、ちょっとでも目を離すと壁にぶつかったり、階段から落ちそうになる。こんなにも毎日神経がすり減り、思い通りにならないことはそれまでなかった。
ただ、子供が生まれたときはそれはもう嬉しかったし、自分の足で立った時は”ああ‼すごい、立って自分で歩いている”と本当に心から喜んだものです。最近の子どもは親孝行しないと言いますが、子どもは3歳までに十分親孝行をしてるんですよ。」

結婚してない自分ですが、非常にグッと心を打たれました。結婚しないとこういった苦しみや喜びは感じることができないんだなぁっと。
そう思うと、人生は苦しいことばかりと知ることは感謝することに気づくうえでは非常に大事なことなんだなっと思いました。
苦しみがあるからこそ、楽しみや喜びがより分かるのかもしれませんね。そう言われてみると、自分も楽しみがあると、それを糧に結構頑張れるときがあります(笑)。

野花が咲いて、なんだか、とても清々しいです。


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2018年04月23日

観音様の大祭にて

「観音様の大祭にて」

なかなか更新できず、気づけば約一か月近くしてませんでした・・・。すいません。
先週は、お寺の上にある観音様の大祭でした。
大祭では説教師を呼び、法話をしていただくのですが、今年はいよいよ私の順番が回ってきました。
内容は、「何も考えず、何事にも一生懸命に取り組むこと」をお話させていただきましたが、あとで師匠に「話しがまだ練り切れてない」とのご指摘を受けました。確かに、そうなんですよね。法話に限らずいつも詰めが甘くなってしまいます。
まだまだだなっと感じております。

とはいえ、久しぶりに人前で話をしました。やはり、慣れないもので表情もかなり硬くなってしまいましたが、自分自身にも良い気づきを得れて良かったと感じております。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

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2018年03月26日

掃除をして当たり前

「掃除をして当たり前」

「僧侶として普段、修行心を持って大事に行っていることはあるか?」
という問いに、ある僧侶が「掃除をしております」と答えました。

正直、私がもし問われたら、答えれなかったと思います。
確かに禅寺では、掃除は修行の一環として大事な行の一つとなっております。
なので、その質問にサッと答えれたのにはすごいなと感心しました。

ですが、そう答えた次の瞬間、
「それは違う‼ 僧侶として掃除をすることは当たり前のことだ。掃除することを誇りに思い、行うのは間違った考えだ。掃除をして当たり前。よく考えなさい」

こういった喝が飛びました。
私はもうびっくりしました。なぜなら、自分も少なからず掃除することを大事に思っていたからです。ずっと正しいと思っていたことが間違っていたのですからショックでした。
でも、その通りなんですよね。禅宗の修行は何も考えずただ行うことが根本。掃除できることが有難い・・・ここにとらわれすぎてもいけないのですよね。
それからというもの私自身、掃除が苦にも楽にも感じず、ただ無心に行えるようになりました。

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2018年03月19日

何もしない修行・・・

「何もしない修行・・・」

道元禅師は如浄禅師が僧堂での坐禅中に修行僧の頭をスリッパで叩いた音で悟りを得たと言います。
禅問答には「え⁇」と思うことがたくさんあります。だから、面白いと言えば面白いのかもしれませんが、ただ、理解にすごく悩みます。
そもそも悟りとは頭で考えて分かるものではないとも言います。
じゃぁ・・・、何もしなくて良いのか・・・というと、そうでもないのです。
どうでしょう・・・。ますます分からないですよね(汗)。

ただ、悟りを得ようと思い、修行することは大事で、そうしていれば、いつかは悟りの境地に入ることがあるとも言います。
先日、永平寺同期の修行仲間とこういったことを話してたのですが、その仲間も修行中これに似た経験をしたといいます。
坐禅中、突然自分の身体が透明になる感じがし、風がスースーすり抜ける感覚だったといいます。
もう一人の方は、カチっと鳴らしものを鳴らしたときに、突然身体がストンと落ち、目の前の修行僧の次の動きがすべて分かったといいます。
しかし、2人ともそれが永遠には続かなかったといいます。すぐに無常に消えていき、普段の自分に戻ったと言います。
つまり、悟りは求めて得られるものではないが、いたるところにあるということなのでしょう・・・。

難しいですよね。悟りを得たなんて軽々しく口で言えるものではありません。でも、しかしながら、修行仲間とこういった修行の意について話をするのは本当にかけがえのない時間で、僧侶として生きていくならば非常に大事なことだと思います。
この話の最後に仲間が言い残した言葉が何とも重く感じました。
「結局のところ・・・、何もしなくていいんだよね・・・。」
皆さんはこの言葉の意味、どう受け止めますか?


山門横の小緋寒桜
桜はこの時期になると目を奪われ、キレイとは思うのですが、種類がたくさんあり、「あれ、なんだったっけ⁇」と分からなくなってしまいます(悲)。歳なのかな(笑)。

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2018年03月12日

春の訪れ

「春の訪れ」

河津桜が咲きました。
少しずつ春らしくなってきました。


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2018年02月19日

切磋せよ。ぜひとも練磨せよ

「切磋せよ。ぜひとも練磨せよ」

ある程度の緊張は必要だ。もっと緊張感を持て!!
とは言ったものだが、緊張しすぎても駄目なんだなっと思う。

先日、法話の養成所があったのだが、その場の独特な雰囲気にのまれ、覚えないといけないことが、なかなか覚えれずに苦労した。
緊張しないようにするには、一度深呼吸をするとか、おまじないなどあるだろうが、それでもなかなか難しい・・・。

ではどうするのがいいか・・・。
それは、やはり場数をこなして行き、慣れていくしかないみたいだ。
まだまだ、至らないんだなっと思う。

永平寺2代目の禅師様に書き記した書にある言葉
「玉は磨かれてはじめて器となり、人は練磨してはじめて真の人となる。必ず切磋せよ。ぜひとも練磨せよ」
(『正法眼蔵随聞記5-4』)

先日はまたまたお休みしてしまい、すいませんでした。
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2018年02月05日

一つのことを全力で尽くすこと

「一つのことを全力で尽くすこと」

更新するのが大変遅くなってしまいました。
すいません。

先週、ある大学の大先生の葬儀に参列してきました。その先生は病気を患っていながらも、本人が書いているインド哲学の著書をずっと書き続け、亡くなる少し前に書き上げたといいます。非常に感銘を受けました。最後の最後までそのことだけを思い、続けたのです。本人がどれだけ仏教を信じ、平和を願っていたか、これだけでもヒシヒシと伝わってくるものがあります。

永平寺2代目の禅師が書き記した書物に、次のようなことが書かれてあります。
昔、大恵禅師という方がある日尻に悪性のできものができたので、医者に行って尋ねた。
「悪性というと死ぬかもしれないのですか」
「かなり危険です」
そう言われた禅師は
「じゃぁ、死ぬかもしれないのなら、ますます坐禅をしよう」
そういって、坐禅をし続けたと言います。
すると、その悪性のできものは、潰れて治ってしまったと言います。

病は気から、とも言いますがこのように一つのことをただ一心に力を尽くしている間は、病気にはならず、打ち勝てているだなと思いました。
”一つのことをただ一心に力を尽くす”

私はこの先生のおかげで仏教がより好きになりました。
先生、ありがとうございました。

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2018年01月15日

セラピー犬に出会った!!

「セラピー犬に出会った!!」

つい2日ほど前のことだが、街をぶらっと散歩していたら、セラピー犬募金というのが目に入った。
正直少し怪しいかなっとは思ったが、勧誘という勧誘はしてなく、むしろ犬を連れて、日向ぼっこしているような感じだったので、ちょっと触りに行ってみた。
犬の種類としてはトイプードルの部類らしいが、その大型犬であった。
なんと、触るとフワフワとかなり気持ちいいではないか‼さらに、触ると犬も気持ちよさそうにしてコロンっと寝っころがるのである。
個人的にかなり癒されてしまった。

話しに聞くとこのセラピー犬は、病院、老人ホーム、学校、幼稚園、教会等々に行っていると言う。さらに、変わったところだと刑務所にも行ったことがあるという。すごい!!と思った。触れ合って、お互いが癒される・・・、こんな形の寄り添い方もあるんだなと考えさせられた。
人間同士ではなかなかできないが、ただ、親が我が子にするスキンシップは似ているものがあるのかもしれない。

今の世の中、どこにいてもストレス社会だと言います。
”落ち着ける場”が今の時代は必要なのかもしれない。また、理想なのかもしれないが、お寺もそういった場であってほしいと願う今日この頃である。

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2018年01月08日

形だけの心

「形だけの心」

先日、海外の寺院で布教活動をしている方と話ができた
日本での打ち合わせのため一時帰国してきたのである。
そこで一つ、次のようなことを言っていた。

「現地の人が何に困っていて、日本のことをどう思っているのかなどといったことは、実際に来て、一緒に生活をしていかないと分からない。旅行感覚でただ話を聞きに来たり、見るだけではその人たちの形だけの心しか捉えていない。」

というようなことをおっしゃった。実際に現地に行き、見て感じてみるというのは、それは大事なことなのだろうが、ただそれですべてを見たと思ってはいけないと言うことだ。

とても考えさせられた意見だった・・・。今の日本は葬儀にしても法事にしても、”形だけの心”なのではないか。もちろん、皆が皆そうではないが、情報が簡単に手に入るなか、今の世の中、表向きの心だけを知っただけで、あたかも知ったふりをしているだけではないだろうか。
生活の中にこそ、たくさんの感動や悲しみの心があるのだなと改めて気づけた気がする。その反面、人の心に寄り添うというのは本当に大変なことなのだなとちょっと重くもなってしまった瞬間であった。

なかなか更新できず、久しぶりの更新になってしまいました。すいません。
今年も何卒よろしくお願い致します。
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Posted by 養円寺 at 14:19Comments(0)